出題の重要度 ★★☆
「区分建物の登記」をわかりやすく解説

区分建物の登記とは?
・区分建物とは、分譲マンションのように一棟の建物を区分して所有する建物です。
・区分建物の登記には、通常の建物と違う特有のルールがあります。たとえば、マンションの一室を買うと、その住戸と土地の権利がセットで登記されます。
表題登記は一棟まとめて
・区分建物の表題登記は、一棟の建物全体をまとめて申請します。
・原始取得者(新築した分譲業者など)が、建物全体について申請します。
【補足】区分建物では、原始取得者から専有部分を買った人も、表題部所有者を経ずに所有権保存登記を申請できます(74条2項)。

敷地権付き区分建物
・敷地権とは、専有部分と一体で処分される敷地の権利です。
・敷地権付き区分建物では、専有部分と敷地利用権がまとめて登記されます。
・くわしくは敷地利用権をご覧ください。
所有権保存登記の特則
・区分建物では、表題部所有者から所有権を取得した者も、所有権保存登記を申請できます(74条2項)。
・通常の建物では、保存登記できるのは表題部所有者やその相続人などに限られます。
【補足】敷地権付き区分建物のときは、保存登記に敷地権の登記名義人の承諾が必要です。
分離処分の禁止との関係
・敷地権付き区分建物では、専有部分と敷地権を分離して処分できません。
・登記も、専有部分に関する登記が敷地権にも及ぶ形で一体化されています。
・くわしくは分離処分の禁止をご覧ください。
練習問題
・次の記述について、正しいか誤っているかを考えてみましょう。
| 記号 | 記述 |
| ア | 区分建物の表題登記は、一棟の建物全体をまとめて申請する。 |
| イ | 区分建物では、表題部所有者から買った人も所有権保存登記を申請できる。 |
| ウ | 敷地権付き区分建物では、専有部分と敷地権を別々に処分できる。 |
| エ | 敷地権とは、専有部分と一体で処分される敷地の権利である。 |
| オ | 敷地権付き区分建物の所有権保存登記には、敷地権登記名義人の承諾が必要である。 |
練習問題の解説
・解答は次のとおりです。
| ア | イ | ウ | エ | オ |
| ○ | ○ | × | ○ | ○ |
ア ○ 正しい
・・区分建物の表題登記は一棟まとめて申請します。
・原始取得者が建物全体について申請します。
・通常の建物と違う特有のルールです。
イ ○ 正しい
・・区分建物では買った人も保存登記を申請できます(74条2項)。
・通常の建物にはない特則です。
・敷地権付きなら敷地権者の承諾が必要です。
ウ × 誤り
・・専有部分と敷地権は分離して処分できません。
・登記も一体で扱われます。
・「別々に処分できる」は誤りです。
エ ○ 正しい
・・敷地権は専有部分と一体で処分される敷地の権利です。
・敷地権付き区分建物ではまとめて登記されます。
・分離処分の禁止と結びついています。
オ ○ 正しい
・・敷地権付きの保存登記には敷地権登記名義人の承諾が必要です(74条2項)。
・専有部分と敷地がセットで動くためです。
・区分建物特有のルールです。
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