出題の重要度 ★★☆
「居住用財産の3,000万円特別控除」をわかりやすく解説

3,000万円特別控除とは?
・居住用財産(マイホーム)を売ったとき、譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例です。
・自分が住んでいる家屋、またはその敷地を売った場合に使えます。
【補足】利益が3,000万円以下なら、譲渡所得にかかる税金はかからないことになります。
所有期間の長短を問わない
・この特例は、所有期間が長期でも短期でも使えます。買ってすぐに売った家でも適用できます。
【補足】後で学ぶ「軽減税率」や「買換え特例」には所有期間の要件がありますが、3,000万円控除には期間の縛りがありません。

使えないケース
・次のような場合は使えません。
| 使えない主な例 |
| 配偶者・親子など特別な関係者へ売ったとき |
| 前年・前々年にこの特例をすでに受けているとき |
・とくに配偶者や親子・生計を一にする親族など特別関係者への譲渡には適用できません。
【補足】身内どうしの売買で税金を逃れることを防ぐためです。原則として3年に1度しか使えません。
買換え特例とは併用できない
・3,000万円控除は、買換えの特例とは併用できません。どちらか有利なほうを選びます。
・一方で、所有期間10年超の軽減税率とは併用できます。
【補足】「3,000万円控除+軽減税率=○」「買換え特例=どちらとも×」と対にして覚えましょう。
練習問題
・次の記述について、正しいか誤っているかを考えてみましょう。
| 記号 | 記述 |
| ア | マイホームを売った利益から最高3,000万円を引ける。 |
| イ | この特例は所有期間が10年を超えないと使えない。 |
| ウ | 親に自宅を売った場合もこの特例を使える。 |
| エ | 3,000万円控除は軽減税率と併用できる。 |
| オ | 3,000万円控除は買換え特例と併用できる。 |
練習問題の解説
・解答は次のとおりです。
| ア | イ | ウ | エ | オ |
| ○ | × | × | ○ | × |
ア ○ 正しい
・正しいです。マイホーム(居住用財産)を売ったときは、譲渡所得から最高3,000万円を控除できます。
・所有期間の長短を問わず使えるため、短期所有のマイホームでも適用できます。
・利益が3,000万円以下なら、この控除だけで譲渡所得の税金がゼロになります。
イ × 誤り
・誤りです。3,000万円控除は所有期間の長短を問わず使えます。
・所有期間10年超が要件になるのは、税率が下がる「軽減税率の特例」のほうです。
・「3,000万円控除は期間不問・軽減税率は10年超」と対で覚えておきましょう。
ウ × 誤り
・誤りです。配偶者・親子など特別の関係にある者への譲渡には適用できません。
・身内への売却で控除が乱用されるのを防ぐための制限です。
・「特別関係者(配偶者・直系血族など)への売却は対象外」と押さえましょう。
エ ○ 正しい
・正しいです。3,000万円控除は、所有期間10年超の軽減税率の特例と併用できます。
・まず3,000万円を控除し、その残りの譲渡所得に軽減税率をかけられます。
・この2つは「併用できる」組み合わせとして狙われやすいので覚えておきましょう。
オ × 誤り
・誤りです。3,000万円控除は買換え特例とは併用できません。どちらか一方を選びます。
・両方使えば二重の優遇になってしまうため、選択制とされています。
・「軽減税率とは併用○・買換え特例とは併用×」とセットで整理しましょう。
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