出題の重要度 ★★☆
「住宅ローン控除」をわかりやすく解説

住宅ローン控除とは?
・住宅ローンを使ってマイホームを取得したとき、年末のローン残高の一定割合を税金から差し引ける制度です(住宅借入金等特別控除)。
・一定の期間、毎年続けて控除を受けられます。
【補足】正式には租税特別措置法に定められた特例で、細かい割合や期間は改正が重ねられています。
主な要件
・主な要件は次のとおりです。
| 要件 | 内容 |
| 居住 | 取得の日から原則6か月以内に住み、その年末も住んでいること |
| 床面積 | 原則50㎡以上で、その2分の1以上が自分の居住用であること |
| 所得 | その年の合計所得金額が一定額以下であること |
【補足】数値は改正が多い分野です。「居住・床面積・所得」の3つの要件がある、という枠組みで押さえましょう。

所得税額から直接差し引く
・住宅ローン控除は所得税額から直接差し引く「税額控除」です。
・所得から差し引く「所得控除」とは違い、計算した税額そのものを減らせるので効果が直接的です。
【補足】所得税から控除しきれない分は、翌年の住民税から一定額まで差し引ける場合があります。
売る特例とは重ねて使えないことがある
・住宅ローン控除は、3,000万円控除など居住用財産を売ったときの特例とは、原則として重ねて使えません。
・前の家を売って特例を使い、同じ時期に新しい家でローン控除も受ける、という併用には制限があります。
【補足】家を「売る特例」と「買う(ローン)控除」を同じ時期に併用できないことがある、と覚えておきましょう。
練習問題
・次の記述について、正しいか誤っているかを考えてみましょう。
| 記号 | 記述 |
| ア | 住宅ローン控除は所得税額から直接差し引く。 |
| イ | これは所得控除なので税額には影響しない。 |
| ウ | 床面積が原則50㎡以上であることが要件になる。 |
| エ | 所得が多くても金額に関係なく控除を受けられる。 |
| オ | 現金一括で家を買った人も住宅ローン控除を受けられる。 |
練習問題の解説
・解答は次のとおりです。
| ア | イ | ウ | エ | オ |
| ○ | × | ○ | × | × |
ア ○ 正しい
・正しいです。住宅ローン控除は、計算した所得税額から直接差し引く税額控除です。
・年末のローン残高に一定率をかけた額を、税額そのものから引く仕組みです。
・所得を減らす所得控除より、税額を直接減らす税額控除のほうが減税効果は大きくなります。
イ × 誤り
・誤りです。住宅ローン控除は所得控除ではなく税額控除で、税額そのものを直接減らします。
・所得控除は課税対象の所得を減らすもので、両者は効き方が異なります。
・「住宅ローン控除=税額控除」と正しく分類して覚えましょう。
ウ ○ 正しい
・正しいです。原則として床面積50㎡以上で、その2分の1以上を自分の居住に使うことが要件です。
・店舗併用住宅でも、居住用部分が半分以上あれば対象になります。
・「50㎡以上・2分の1以上が居住用」という数字を押さえておきましょう。
エ × 誤り
・誤りです。控除を受けるには、合計所得金額が一定額以下であることが要件で、所得が高すぎると受けられません。
・高所得者まで優遇する必要は薄いとして、所得制限が設けられています。
・「住宅ローン控除には所得の上限がある」と押さえておきましょう。
オ × 誤り
・誤りです。住宅ローンがあることが前提の制度なので、現金一括購入では受けられません。
・年末のローン残高を基準に控除額を計算するため、そもそもローンがなければ計算できません。
・「ローン残高がベース=現金購入は対象外」と結び付けて覚えましょう。
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