出題の重要度 ★★★
「土地(地形と宅地としての適否)」をわかりやすく解説

宅地に適するのは台地・段丘
・台地や段丘は、まわりの低地より一段高い平らな土地です。地盤がしっかりしていて水はけもよいため、宅地に適しています。
・高い位置にあるので、洪水などの水害を受けにくく、地震のゆれにも比較的強いのが特長です。
【補足】ただし、台地のへり(縁辺部)や、谷を埋めて造成した部分は例外で、がけ崩れや地盤沈下に注意が必要です。「台地ならどこでも安全」ではありません。
宅地に適さないのは低地
・低地は標高が低く、川や海に近い平らな土地です。一般に地盤が軟弱で、水害や地震に弱いため、宅地には向きません。
| 低地の例 | どんな土地か |
| 谷底低地 | 谷を流れる川がつくった細長い低地。軟弱 |
| 旧河道 | 昔の川が流れていた跡。まわりより低く水がたまりやすい |
| 三角州(デルタ) | 川が海に注ぐ河口の低地。とくに軟弱 |
| 後背湿地 | 自然堤防の背後に広がる湿った低地 |
【補足】同じ低地でも、川沿いに砂が積もってできた自然堤防はまわりより少し高く水はけもよいので、低地の中では比較的良好とされます。

地名やハザードマップで地盤を読む
・地形は地図から読み取れます。等高線の間隔がせまいほど急な斜面、広いほどゆるやかな土地です。
・地名もヒントになります。「谷」「沼」「池」「川」「田」など水に関係する地名は、もともと低くて水が多かった土地であることが多いです。
・国や自治体が公表するハザードマップを見れば、その土地の浸水や液状化のリスクを前もって確認できます。
地形と適否のまとめ
・地形と宅地としての適否をまとめると次のとおりです。
| 地形 | 宅地としての適否 |
| 台地・段丘 | ○ 適する(安定・水はけ良) |
| 丘陵地 | ○ おおむね良好(造成した部分は注意) |
| 低地(谷底・三角州) | × 適さない(軟弱・浸水しやすい) |
| 旧河道・埋立地・干拓地 | × 注意(軟弱・液状化のおそれ) |
練習問題
・次の記述について、正しいか誤っているかを考えてみましょう。
| 記号 | 記述 |
| ア | 台地や段丘は、地盤が安定していて宅地に適している。 |
| イ | 低地は水はけがよく、宅地に最も適している。 |
| ウ | 旧河道は、昔の川の跡で地盤が軟弱なことが多い。 |
| エ | 「谷」や「沼」がつく地名は、高台の乾いた土地を示す。 |
| オ | ハザードマップで、その土地の浸水リスクを確認できる。 |
練習問題の解説
・解答は次のとおりです。
| ア | イ | ウ | エ | オ |
| ○ | × | ○ | × | ○ |
ア ○ 正しい
・台地・段丘はまわりより高く、地盤が安定して水はけもよい土地です。
・洪水などの水害を受けにくく、地震のゆれにも比較的強いため、宅地に適しています。
イ × 誤り
・誤りです。低地は標高が低く、地盤が軟弱で水害や地震に弱い土地です。
・宅地に最も適しているのは低地ではなく、高くて安定した台地・段丘です。
ウ ○ 正しい
・旧河道は昔の川が流れていた跡で、まわりより低く水がたまりやすい土地です。
・砂や泥がゆるく積もっていて地盤が軟弱なことが多く、宅地には注意が必要です。
エ × 誤り
・誤りです。「谷」「沼」など水に関係する地名は、もともと低くて水が多かった土地であることが多いです。
・高台の乾いた土地を示すとはかぎらず、むしろ地盤の弱さを疑うヒントになります。
オ ○ 正しい
・ハザードマップは国や自治体が公表していて、浸水や液状化などのリスクを地図で示したものです。
・宅地を選ぶとき、その土地の危険性を前もって確認するのに役立ちます。
この記事の内容に誤りや分かりにくい点を見つけられましたら、こちらのフォームからお知らせください。該当記事は自動で入力されます。
