「河川法」をわかりやすく解説
河川法とは?
・河川法とは、河川の機能維持や河川の氾濫防止のため、河川と河川管理施設の周辺での一定の行為を制限する法律のこと。
カエルさん
・河川管理施設とは、ダム、水門、堤防などをいいます。
・河川法第一条では、河川法の目的について以下のように規定されています。
この法律は、河川について、洪水、津波、高潮等による災害の発生が防止され、河川が適正に利用され、流水の正常な機能が維持され、及び河川環境の整備と保全がされるようにこれを総合的に管理することにより、国土の保全と開発に寄与し、もつて公共の安全を保持し、かつ、公共の福祉を増進することを目的とする。
・河川法では、河川区域と河川保全区域という2つの区域が指定され、それぞれで規制される行為が重要となります。
河川管理者
・河川の管理を行う人を、河川管理者といい、河川管理者は原則以下の通りです。
1級河川 | 国土交通大臣または知事 |
2級河川 | 都道府県知事 |
準用河川 | 市町村長 |
・河川管理者は、管理する河川の河川現況台帳と水利台帳を作成し、保管しなければなりません。
河川区域・河川保全区域の指定
河川区域の指定
・河川と河川管理施設は、自動的に河川区域となります。
・河川管理者は河川や河川管理施設の外の土地も河川区域に指定することができます。
河川保全区域の指定
・河川管理者は河川や河川管理施設を守るため、河川区域に隣接する土地を河川保全区域に指定することができます。
・河川保全区域は、河川区域の境界から50m以内で定めることができます。
河川区域・河川保全区域での規制
河川区域での規制
・河川区域において以下の行為をする場合、河川管理者の許可が必要となります。
- 流水の占用
- 土地の占用
- 土石の採取
- 工作物の新築・改築・除却
- 土地の掘削
カエルさん
・「占用」とは、道路や河川などの公共の土地や水面を独占的に使用することをいいます。
・河川法における占用の例としては、流水や河川区域の土地を独占することが挙げられます。
・河川法における占用の例としては、流水や河川区域の土地を独占することが挙げられます。
・都道府県知事は、流水や土地の占用許可を与えた者から占用料を徴収することができます。
河川保全区域での規制
・河川保全区域で以下の行為をする場合、河川管理者の許可が必要となります。
- 工作物の新築・改築
- 土地の掘削